Home社長挨拶

社長挨拶

社長挨拶

sample

  この9月(令和5年)76歳になり、独立してからもう40年経ちました。 当時はバブル期の前兆で、7年間京都で身に付けた庭園の伝統技術を生かし、 水戸市を中心に数多くの作庭をすることができました。 当時の水戸の造園技術は偕楽園に見られるように石組みや造作物などの細かな部分の表現が見られず、 それが返って庭造りの受注を伸ばせる機会になり、お客様も納得してくれました。 一方諸先輩の方々の話の中で偕楽園の梅のことや農家の入り口には必ずお茶の生垣があるとか先人の知恵が庭に取り入れられ、 偕楽園に於いては他の大名庭園にはない偕楽園記に見られる斉昭公の見事な陰陽庭園であり、 小石川後楽園で採用した朱舜水(しゅしゅんすい)の中国思想庭園が偕楽園にも一部伺えります。 (千波湖と桜川の水面がいっぱいになると西湖の堤を思わせる)このように茨城の庭も素晴らしい思想を持った庭造りがされていると感じるようになりました。 私は茨城県造園技能士会の会長を8年務め後進に譲り、植幸では若い衆に一つ一つ「より速く」「より正確に」「より美しく」感性を持った職人の技を教え、ひいては茨城造園技能のレベル向上を目指しています。 令和2年11月、厚生労働大臣から「現代の名工」を受賞しました。
 植幸は、数寄屋風の和風門や小端石積みの門柱、野面積みや崩れ石積の土留、鉄平石乱貼りや御影板石敷きのアプローチ、つくばいをあしらった前庭、枯山水の本庭、等々和風庭園、洋風庭園を問わず、本来の自然石を使った本物の庭づくりを得意としています。
 又「囲われる」という庭の定義を重んじ、外構(エクステリア)と造園は切り離しせず、総合的な住環境を考えていきたいと思っています。門から玄関までを前庭と呼び、門柱・門袖、塀・池垣、アプローチ・階段・踊り場、そして蹲踞や流れ、植栽が景観を創ります。
戦後80年になると樹木は大きくなり、神社の狭い機械の入らないところの樹木枝おろし・伐採などは人力に頼らなければなりません。ロッククライミングのロープワークを利用して作業を行うことが出来ます。「木登りクライミング」と呼んでいて植幸にはその職人がいます。
それからNPO法人エコ・グリーンいばらきの代表理事として、近くの木戸房池(きどっぽいけ)周辺で行なっている里山整備事業(学習の森)を毎年企画し地球温暖化防止に少しでも貢献しようと、下草刈りやチップロードづくり、また子どもたちの為の野鳥観察会などの活動をしています。

主な受賞
平成26年2月27日 水戸市長表彰
平成26年11月19日 茨城県知事表彰  優秀技能章
平成29年11月2日 全国技能士会連合会長表彰
令和2年11月9日 厚生労働大臣表彰 優秀技能章(現代の名工)
令和4年4月29日   黄綬褒章受章

 
ページトップへ
Copyright (C) 2009 UEKOU All Rights Reserved.